健康コラム
〜知ってるようで知らないこと〜
「自律神経」って?
「自律神経」って?

過去のコラムでも度々登場する“自律神経”ですが、「大切なものだと何となくわかるけど、よく知らない・・・」このような方が多いと思います。今回は、自律神経についてあらためて触れてみたいと思います。
“ホメオスタシス”との関係

私たちの脳は、外部の環境が変化しても体内環境を一定に保つようコントロールしています。この機能を“ホメオスタシス(生体恒常性)”と言い、体の働きを調整する「自立神経」、ホルモンの分泌をつかさどる「内分泌系」、外部から侵入した異物から体を守る「免疫」の三つの要素が連携しながら深く関わっています。
自律神経とは?

自律神経は、意思と無関係に働き、呼吸・心拍・血圧・体温・発汗などに関与します。自律神経には、体を動かすときに働く「交感神経」と体を休ませるときに働く「副交感神経」があり、互いに拮抗し合って体の状態を調節しています。“自律神経が乱れる”ということは、「交感神経」と「副交感神経」のバランスが崩れた状態です。
自律神経の不調になりやすい時期と症状
季節の変わり目やホルモンバランスが変化する時期(例えば更年期など)に自律神経のバランスが乱れやすくなります。他に肉体的または、精神的に長期間ストレスにさらされた場合などでも自律神経が乱れやすくなります。代表的な症状は、以下のとおりです。

- 倦怠感、慢性的な疲労
- 食欲不振、頻尿、便秘や下痢など
- 不眠、眠りが浅い
- 発汗、ほてり、のぼせ、冷え
- 動悸、息切れ、めまい
- 頭痛、頭重
- 怒りっぽい、イライラする
- 情緒不安定
- 不安
- やる気がでない
- うつ
我慢しないで受診を!!

一般的によく耳にする『自律神経失調症』は、自律神経がストレスによって正常に機能しないことによって起こる様々な症状の総称です。
症状が多岐にわたるため、本人は非常に辛いものの血液検査などで異常がないことも多いため、周囲の人に理解してもらいにくい側面があります。
しかし、無理をしたせいで「不整脈」「過敏性腸症候群」「過呼吸発作」のように症状が重くなる場合があります。更に、バセドウ氏病のような甲状腺機能疾患や更年期障害のように重大な疾患が隠れていたり、治療が必要となることがあります。
日常生活に支障をきたす場合や症状が長引く場合、我慢せずに医療機関を受診しましょう。
しかし、無理をしたせいで「不整脈」「過敏性腸症候群」「過呼吸発作」のように症状が重くなる場合があります。更に、バセドウ氏病のような甲状腺機能疾患や更年期障害のように重大な疾患が隠れていたり、治療が必要となることがあります。
日常生活に支障をきたす場合や症状が長引く場合、我慢せずに医療機関を受診しましょう。
治療法の種類や具体的な予防法などについては、次回のコラムでお話していきます。

