健康コラム

 

脂質異常の指標って?

脂質異常の指標って?
前回では、脂質異常が“巡り”の妨げにつながることに触れました。今回は、脂質異常の指標となる血液検査値や日本人の傾向についてお話します。

脂質に関連する血液検査

脂質に関連する血液検査
血液中の脂質として検査されているものは、主に血清中の総コレステロール、HDLコレステロール、LDLコレステロール、中性脂肪です。
基準値と比較して『LDLコレステロールが高い』『HDLコレステロールが低い』『中性脂肪が高い』のいずれか一つでもあてはまれば、脂質代謝異常と診断されます。
脂質異常は、殆どが無自覚・無症状で進行していきます。

加齢によるコレステロール値の変化

下記のグラフは、動脈硬化の指標とされる各血液検査の統計データです。総コレステロール値は、女性の場合40歳代で急激な上昇がみられ男性と逆転します。
しかし、いわゆる善玉コレステロール(HDLコレステロール)をみてみると、血清総コレステロール値ほど加齢による大きな変化はありません。
※HDLコレステロール…血液中の余分なコレステロールを肝臓へ運びます
血清総コレステロール値の年代別平均値

血清HDLコレステロール値の年代別平均値

(国民健康・栄養調査 https://www.e-stat.go.jp/ 身体状況調査 H30年度の結果より)

次に善玉以外のコレステロール値を見てみましょう。悪玉コレステロールと呼ばれるLDLコレステロールをはじめ、その他のコレステロールが女性の場合40歳頃より上昇していく傾向にあります。血清の総コレステロール値の加齢による変化は、これら善玉以外のコレステロール値の変化を反映しています。
血清nonHDLコレステロール値の年代別平均値

血清LDLコレステロール値の年代別平均値

高コレステロールをはじめて指摘された年齢

(国民健康・栄養調査 https://www.e-stat.go.jp/ 身体状況調査 H30年度の結果より)

女性ホルモンとLDLコレステロール

女性ホルモンとLDLコレステロール
前述のグラフでもわかるように加齢によるコレステロール値の変化は、性差があります。
女性は、卵巣から分泌されるエストロゲンがLDLコレステロールの増加を抑制していますが、このエストロゲンの分泌量が40歳あたりから急激に低下していくため、脂質代謝の変化が男性に比べると著しくなります。
つまり、女性のコレステロール値は、年齢を重ねるほど注意が必要ということです。

加齢による中性脂肪(トリグリセライド)値の変化

加齢による中性脂肪(トリグリセライド)値の変化
中性脂肪は、糖質が不足した際のカラダを動かすエネルギー源となります。また体温維持や内臓を保護する役割もあります。しかし、過剰摂取などによりエネルギー源として消費しきれなかった中性脂肪は、肝臓で増えすぎれば脂肪肝につながり、皮下組織で増えれば肥満につながります。また血液中の中性脂肪が多い状態が続くと、動脈硬化のリスクがたかまります。
次のグラフは、年齢階級別にみた血液中の中性脂肪の平均値と肥満者の割合のグラフです。男性の方が血清中の中性脂肪の高く肥満傾向であることがわかります。
血清HDLコレステロール値の年代別平均値

年齢階級別にみた肥満者の割合
(国民健康・栄養調査https://www.e-stat.go.jp/ 身体状況調査 H30年度の結果より)

女性が陥りやすい落とし穴?!

女性か?陥りやすい落とし穴?!
加齢による肥満傾向は、男性>女性です。しかし、ここに思わぬ落とし穴があります。
女性の場合『見た目のスマートさ=コレステロール値が正常』でないということです。女性は、加齢によるコレステロール(特に悪玉=LDLコレステロール)の増加が急激でやがて男性をあっという間に追い越します。
気がつかないうちに脂質異常にならないように定期的に健康診断を受診する、食生活に気を付ける、適度な運動を心掛けるなど普段の生活習慣に配慮しましょう。
将来のために若いうちから準備しておくことが大切です。

株式会社はまだしょうじ

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